2017年2月18日土曜日

冬合宿報告② ~湖南市~

前回は、初日の長浜市訪問に関する報告でした。
今回は二日目に訪れた湖南市についてです!




2日目には丸一日をかけて湖南市にお伺いしました。湖南市は滋賀県の南東部に位置する人口約55千人の市です。市内には湖南工業団地という内陸工業団地があり第2次産業が盛んな市であるとともに、福祉に非常に力を入れています。


私たちの研修では、はじめに“コナン”市ということでいつも蝶ネクタイを着けているという谷畑市長から市の概要や市が行っている取り組みについてご説明をいただきました。その後、環境・教育・多文化共生の3つの班に分かれて担当者の方からお話をお伺いし、実際の現場を見る研修を行いました!

谷畑湖南市長から湖南市の概要を教えていただきました


その後は各班に別れてのヒアリングとなりました。

私は環境班として、湖南市が力をいれている自然エネルギーを活用したまちづくりについて地域エネルギー課の方からお話をお伺いしました。湖南市は、地域にある資源は地域内で循環させるという考えのもと、地域自然エネルギー基本条例を全国に先駆けて制定し、自然エネルギーを用いた地域活性化に取り組む先進的な自治体です。そして、湖南市のエネルギー政策において特徴的なのは、障がい者福祉政策とエネルギー政策という一見したところあまり関連のない分野を横断して取組みが行われている点です!
昼食は障害福祉サービス事業所が運営するダイニング「がむしゃら」にて
谷畑市長にもご同席頂き、行政に関する様々なお話を伺いました。

この取り組みは、全国初の太陽光による市民共同発電所が湖南市の障がい者福祉関連施設の屋根で稼働したことから始まります。そして、現在事業化を目指しているイモを利用したバイオマス発電プロジェクトにおいては、障がいのある人や高齢者がイモ栽培の主体となっているなど、エネルギー政策と障がい者福祉政策が一体となった取り組みが行われています。自然エネルギーと障がい者福祉は、ともに以前から湖南市が先進的な取り組みを行っていた分野ということもあり、その2つの分野を組み合わせることで、地域の強みをより強力にする取り組みだと感じました!

全国初の太陽光による市民共同発電所
各班の個別研修の後、湖南市市民産業交流促進施設「ここぴあ」に再集合し、湖南市の農業振興についてのお話もお伺いしました。前述したように湖南市は第2次産業が大きなウェイトを占めるため、農業が盛んな市ではありません。そこで、第2次・第3次産業と連携して農業振興を行っているとのことでした。また、「ここぴあ」のお隣に新規就農者が農業を試すことが出来るチャレンジ農園を設置するなど、就農者を増やす取り組みも積極的に行っていることがわかりました。

「ここぴあ」では伝統野菜など様々な農産品を扱っていました

伝統野菜の京くれない人参や地元産の紅茶を使ったアイスクリームをいただきました





その後湖南市役所に戻り、1日にわたる研修は終了となりました。
特に谷畑市長には当初の予定を変更し、最後までお付き合い頂き大変お世話になりました。今回の経験を今後に活かして行きたいと思います。

湖南市の皆さまと一緒に記念撮影!お世話になりました!


今回の合宿では2つの市を訪問させていただき、そのどちらも市の魅力をより良いものにするために非常に活発に活動されている市だと感じました。また、担当の方に様々な場所に案内していただき、実際にどのような活動をされているのかお聞きできたことはとても貴重な経験になりました。
長浜市・湖南市の皆さま、お忙しい中ご対応頂き誠にありがとうございました。



2期 合宿係
小林


冬合宿報告① ~長浜市~

こんにちは!稲継ゼミ2期の合宿係です。

2期生は、27日~9日にかけて冬の合宿に行ってきました!
今回はその模様をお伝えしたいと思います。


今回私たちが訪問させていただいたのは、滋賀県の北部に位置する長浜市と、琵琶湖の南部に位置する湖南市です。

今回は、初日に訪れた長浜市について報告します。

1日目に訪問させていただいた長浜市は、黒壁スクエアという非常にきれいな景観整備がなされた地区が特徴の観光地です! しかし、以前は大型店の出店によって中心地空洞化問題を抱える地方都市でした。この長浜市の中心地には、建物の道路に面した部分に統一感を持たせるよう景観誘導を行ったり、ガラス工芸やオルゴールのように今までの商店街には無かった観光客を呼べる工房やお店を開いたりすることで、生活必需品を買いそろえる商店街から観光客を呼べる都市に大きく転換した歴史があります。
黒壁スクエアの中心、黒壁ガラス館
私たちも実際に長浜市の中心地を見て回りました。雪が舞う非常に風が強い日で、しかもお休みのお店が多い火曜日だったこともあり、人出はあまり多くなかったですが、とても素敵な街並みでした!
元はアーケードの商店街だったが、景観整備され統一感のある街並みとなっている

街中を実際に歩いて見て回りました!

長浜市は、中心市街地の景観整備だけでなく、世界遺産にも登録された長浜曳山まつりや市内各所の文化財を活かした観光客誘致、長浜出世祭りと呼ばれる各種イベントなど多種多様な方法で観光を活用しています。今回、お話をお伺いして、さまざまな場所・年代の方々に長浜市を訪れてもらうために、非常に多くの手段でアプローチをかけていることが非常に印象的でした。


2期 合宿係
小林


へ続く...



2017年2月12日日曜日

本庄プロジェクト報告

2期本庄プロジェクト担当です!
本庄プロジェクトについて報告をしたいと思います。 


2期生は4月より埼玉県本庄市への政策提言を行う本庄プロジェクトを進めてきました。
春学期の活動報告はこちら

 
秋学期は前期よりもこのプロジェクトに時間を割き、「交通班」「移住班」「観光班」の各班が
12月26日の本庄市での報告会に向け提言内容を練っていきました。 

今回政策提言のメインテーマであるデマンド交通

途中、ある程度スムーズに進む班もあれば、悩み込み内容が二転三転する班もあるなど
経過はそれぞれでしたが、ゼミ内での中間報告や最終報告も経て、稲継先生をはじめ
先輩・後輩のみなさんにもご意見をいただき、内容と発表を仕上げ本番の報告会へと向かうことができました。 

 
12月26日の報告会では、本庄市のはにぽんプラザを会場とし、 
「早稲田大学稲継ゼミによる本庄市への政策提言発表会」と題して 
本庄市長・吉田様をはじめとして本庄市や周辺自治体の職員の皆様、 
また早稲田大学本庄プロジェクト推進室の皆様など多くの方々にご出席をいただきました。 

本庄市長吉田様のご挨拶で開会です。


これだけ多くの皆様を前に発表を行うのはほとんどのゼミ生にとって 
初めての経験であり、緊張感の強いものでしたが、発表だけでなく 
質疑応答や意見交換など非常に熱のこもった報告会となりました。 
特に吉田市長にはとても積極的に意見や感想、議論をぶつけていただ 
き、より報告会を濃密なものにしていただきました。 






最終的に3時間を超える報告会となりました。各班は、それまで研究し てきたことをよく表現し、
斬新さやオリジナリティなどの学生らしさや、 これまで学んできた行政学の知見の双方を活かすことができました。 
一方で、各班や各個人で至らない点や課題を発見し、今後の改善点として持ち帰るべきこともありました。 

本庄市の担当者様には1年にわたり大変お世話になりました。

 
およそ10ヶ月ほどをかけこの本庄プロジェクトを行いましたが、 
政策そのものについてだけでなく、プレゼンテーションの技法や、学生相手ではない
社会人の皆様とのやりとりなど、非常に多くのことを経験し、学ぶことのできた機会だったと思います。 

最後となりますが、このような場を用意していただいた稲継先生や、 
たくさんのご協力をしていただいた本庄市役所の皆様、報告会にご出席 
いただいた他自治体や大学関係者の皆様にこの場を借りて改めてお礼 
を申し上げ、本庄プロジェクトの報告としたいと思います。


2期本庄プロジェクト担当
新藤